
困難な状況が起こった時、あなたは、どのような対応をしますか。
不安になり、困難な状況から、逃げようとする人がいます。
それでは、実力があるとは、決して言えないでしょう。
本当の実力がある人は、困難な状況を楽しみ、果敢に挑戦できる人なのです。
戦国時代、一代で天下人に上り詰めた豊臣秀吉の成功法則に、「困難な状況の中で、実力を発揮する」というものがあります。
秀吉は、ふだんは気さくで、楽しい性格だったと言われています。
偉そうな素振りは見せず、冗談を言い、面白い人だったのです。
そのおかげで、主君だった織田信長をはじめ、まわりの人たちに、可愛がられました。
しかし、面白いことを言ったり、やったりしているだけでは、もちろん出世などできません。
そこで、秀吉が行ったのが、困難な状況で実力を発揮し、大活躍することだったのです。
たとえば、織田信長の軍勢が、敵の挟み撃ちにあった時、秀吉軍だけが、戦場に残って勇敢に敵と戦い、その隙に信長や仲間たちが、逃げる余裕を与えました。
いざという時に、リーダーシップを発揮できる人になれば、多くの人の信望が集まり、出世することができます。
一方で、ふだん何ごともない時に、威張ったり、偉そうなことばかり言うリーダーは、たいてい、いざという時には、何の役にも立ちません。
「嵐の中でこそ、水先案内人の実力がわかる」という言葉があります。
困難だから前へ、大きく進むのです。
困難こそ、自分の実力発揮のチャンスなのです。
