お金は働いた分だけいただこう 584


お金をできるだけ多くもらいたい。
お金で楽な生活をしたいし、贅沢もしたい。

誰でもこのように、考えてしまいます。
そして、他の人に対して、次の様に考えてしまいます。

○あの人は、楽をしてたくさんのお金をもらっている。
○あの人は、働き以上のお金をもらっている。
○あの人は、社長だから驚くほどのお金をもらっている。
○あの人は、安い品物を高く売って、すごく儲けている。

このように、安易に考えてしまいます。
他の人は、働いてたくさんお金をもらって、自分はどれだけ働いてもあまりお金をもらえないと思ってしまいます。
これは、人には欲があるから、自然とそのように思ってしまうのです。

しかし果たして、このようなことは、本当でしょうか。
お金は、自分の働きに対して、その働きのお礼として、お金をもらうようになっています。

お金が少ない人は、もっと努力をすると、お金を多くもらえるようになります。
お金が多い人は、かなり努力をしていて、それだけの働きがあるので、お金を多くもらっているのです。

会社で言えば、社長と社員では、もらうお金が大きく違います。
これはそれぞれの仕事の内容・価値・責任など大きく違い、結果としてもらうお金の違いがあるのです。

もらうお金で、十分注意をしなければいけないことがあります。
それは、働いた分以外で、お金をもらうことです。

つまり、不正でお金をもらうことです。
不正でお金をもらうことは、信頼を損ない、処罰を受けることになります。

ここで、関西電力の事例を紹介します。

関西電力は、福井県高浜町の原子力発電所関係において、長年にわたり町の元助役・工事業者から、三億円以上の金品を受領していました。
社長・会長のみならず、役員二十名ほどが、受領していました。
わかっているだけで、現金7831万円、商品券1950万円、3万5000ドル、金貨83枚、小判2枚、金500グラム、スーツ14着、合計約三億円以上を受領していました。

その見返りとして、情報提供・特命発注など多くの便宜を図っていたのです。
まさにお金による癒着が、長期間にわたり、関西電力の体質として、できてしまっていたのです。

この問題が発覚し、関西電力は、責任を問われるとともに、再発防止の構築を図らなければなりません。
おそらく不正によって、多くの人が人生を狂わせることになると思います。
自分たちが冒した罪は、必ず自分たちに返ってくるのです。

この問題は、関西電力だけの問題ではありません。
今の世の中においても、タクシー券、旅行代金、ホテル代、ガソリン代、お礼(現金)など、いろんな人がたくさんの不正を行っているかもしれません。

不正をして、苦しむのは自分です。
不正をしないで、働いた分だけの貴重なお金を、ありがたくいただきましょう。

2020年02月26日