さりげなく気分が良くなる言葉を言おう 606


残業で遅くまで残り、みんな必死になって仕事をしている時に、次のような言葉を言う人がいます。

○今日も残業、嫌だな
○早く家に帰りたい
○どうして僕たちばかり、こんな仕事をさせられるのか

このような言葉を言われると、多くの人は、イライラしたり、カットなったりします。
職場の雰囲気が悪くなり、仕事に熱が入りません。

このようなグチは、言わない方がいいでしょう。
ここで、老子の話を紹介します。

中国の思想家老子があるとき、弟子入りを懇願してきた三人の若者に、
「今年の夏は本当に暑いね」と言いました。
すると、そのうち二人は、
「確かにムシムシしていやです」
「汗ばんで不快でたまりません」
と答えましたが、三人目の若者だけは、
「そうですね。こういうときは、冷たい水を飲むと美味しいと思います」
と答えました。
すると、老子は「おまえは、なかなか見どころがある」と、三人目の若者だけを弟子として迎え入れました。

この若者は、誰が聞いても気分が良くなる言葉を、何気なく口にしたのです。
その場の雰囲気をくずさず、さらに良い雰囲気に変えていこうという若者の心がけに、老子は、心を打たれたのです。

残業の時は、次のような言葉を言うのもいいかもしれません。

☆みんなの頑張りで、ずいぶん仕事が進んできました。
☆夜食のおにぎりが、美味しいですね。
☆窓からきれいな星がいっぱい見えますよ。
☆何かいいことがあるかも知れませんね。

何気ないプラスの言葉をさりげなく言うことで、みんなの気分が良くなり、雰囲気も少し明るくなります。
暗いところには、ほのかに照らす明るい言葉が、ちょうど良いのです。

2020年03月19日