五蓋(ごかい)を捨てよう 636

ブッダの言葉に、「五つの蓋(おお)いを捨てて、悩みなく、疑うことなく、苦しみの矢を抜きさった修行者は、超越した存在になれる」があります。
五つの蓋(おお)いとは、仏教で「五蓋(ごかい)」と呼ばれています。
私たちの目におおいかぶさり、正しい判断を邪魔する五つの感情です。
「欲張り・怒り・嘆き・イラ立ち・疑い」の五つの感情で、運命を悪い方向へと導き、心に大きな苦しみを生み出す原因になります。
これらの感情に支配されて行動すれば、人間関係が壊れたり、家計が破綻したり、夢が叶わなくなったりします。
ですから、五蓋を捨て去れば、ずば抜けた人物になり、幸せになることができるのです。
①欲張ったことを考えてはいけない
(自分の身の丈に合った生活を、自分のペースでしていくのが、人にとっては一番幸せです)
②ささいなことで怒って、他人を怒鳴りつけてはいけない
(上手くいかないことがあっても、自分に対して怒ってはいけません。穏やかな心でものを考えます)
③失敗や挫折をしても、いちいち悩み、嘆き悲しんではいけない
(前向きな気持ちで、それを乗り越えていくようにします)
④思い通りにいかないことがあってもイライラしない
(太陽が西から昇るというような起こり得ないことを想像してソワソワしない。沈着冷静を心がけます)
⑤人を疑わない。信頼する。自分を疑わない。
(あくまで自分の可能性と自分の人生を信じます)
できればこの五つの感情を捨て去りましょう。
なかなか捨て去ることができないなら、五蓋を意識して、上手に向き合っていきましょう。
自分の感情をコントロールできる人が、超越した存在になれるのです。
