井戸端会議でコミュニケーションを 984


豊かな生活は、楽しめるようになってきましたが、ますます近所づきあいは、薄くなりました。
家庭においても、核家族化して、親子のきずなさえ、途絶えがちです。

人生の3分の1の時間を占める、職場の中でも、気持ちのゆとりがなく、コミュニケーションをする場がない、状況にあります。
職場は、もちろん仕事をするところですが、その仕事も社員同士の意思疎通が、スムーズにいっていないと、上手くいきません。

「井戸端会議」という、言葉があります。
昔は文字通り、下町にいけば、どこの長屋にも、そこで生活する人たち共有の炊事・洗濯のための井戸が、一つはあったものです。

そこで、お昼前となれば、おかみさんたちが、三々五々洗濯物を抱えて集合、井戸の周りのそれぞれの指定席に陣取って、子どもの病気や自慢話、亭主のノロケともグチともつかぬ話、はてはしゅうとめさんの陰口など、いいたい放題、ワイワイ、ガヤガヤ。
それでも洗う手を休めずに、一緒に笑ったり、泣いたり、わめいたり。

ここがおかみさんたちにとって、数少ない情報交換の場であり、日頃のうっぷんのはけ口だったのです。
ところで、現代はどうでしょうか。
井戸が、便利な水道に変わり、パイプの通りが、よくなった分だけ、人の心や気持ちの通じ合いが、欠けてきたのでは、ないでしょうか。

家庭・地域・職場などにおいて、井戸端会議をしましょう。

☆いっしょに、話をしながら、食事をする
☆コーヒーやお茶を飲みながら、話をする
☆職場の帰りに、居酒屋に寄って、仲間とビールを飲み、語り合う
☆休憩中に、お菓子をつまみながら、話をする
☆メール・ライン等で、楽しいことの情報交換をする
☆いっしょに、楽しい遊びをしながら、話をする
☆廊下で出会ったときに、立ち止まって、話をする

このように、お互いに、楽しく語り合える場や時を設け、コミュニケーションに、心がけるようにしましょう。

いっしょに、心から楽しく話せることは、心が通じ合える、ということなのです。
自分にとっても、みんなにとっても、素晴らしいことなのです。

2021年04月24日