
調子がよければ、ボールがよく見える。
だから自分の力なら、ヒットが出て当たり前だ・・・。
自信過剰にも見える、こんな言葉をサラリと言ってしまえるのが、イチロー独特の思考パターである。
アメリカの心理学者、マーティン・セリグマン博士は、成功者の思考パターンの研究から「原因の帰属理論」を生み出した。
簡単に説明すると、「うまくいったら即、それを自分の力と過大評価できる人のほうが、その後の結果もよくなる傾向がある」というものだ。
「自分は、まだまだ」とか、「たまたまうまくいっただけ」と、控えめな発言をする人がいる。
日本では、それを「謙虚」と受けとってくれるが、成功する上で、それは明らかに邪魔となる。
なぜなら、そう言ってしまうと、その成果は、自信につながってこないからだ。
謙虚になるのはいいことだが、少なくとも自分の中では、うまくいったら「自分は、結構できるんだなあ」と、自惚(うぬぼ)れてみてほしい。
自分の力を過大評価しよう。
そして、自分をほめましょう。
それが、自信を深め、さらなる成果を得るための秘訣なのです。
